ソウルキャリバーV 攻略式



ステージ紹介



時計台

街はずれに静か広がる寺院の片隅に立つ石造りの時計塔。
その中では複雑に組み合う機械類が軋みをあげながら一刻一刻と時を刻み続けている。
薄暗い塔の内部に人が立ち入る事は滅多にないが、機械構造の上の方には窓から差し込んだ光が当たり、一際明るい箇所がある。
塔が建てられてから、男は此処を訪れるようになった。
それは彼の幾重にも綴られる生が移り変わってもそうだった。
彼はまたこの場所へとやってくる。時を刻む機械の規則正しい音だけが全てを支配しているこの空間へ。永遠に生を繰り返し、自らの時を失った彼にとってさえ、此処でなら明確に時が流れているのを感じられるのかもしれない。


オストラインスブルク城・外部

4重の城郭を持ち、難攻不落を誇っていた巨大な城も、無惨な屍を晒して久しい。数年前、巨大攻城兵器群によって刻まれた傷跡は戦争のすさまじさを物語る。最初の主を失って廃虚となった後、この城に住んだのは蒼騎士と呼ばれる恐怖の主であった。
戦乱と蒼騎士によってこの地には怨念が渦巻くようになり、蒼騎士が去った今も城は瘴気に包まれている。野の獣ですら避けるこの地も、邪な気を受け入れた者にとっては心地良い場所である。
ここを訪れる者は黒き翼の鳥が、崩れかけた城の塔の上に集っているのを見るだろう。


臨勝寺跡地

中国大陸の奥地に位置する、武術の世界ではその名を知られた真行山臨勝寺。
歴史に名高いこの寺は、数年前に突如廃虚と化した。
遥か西の地で邪剣ソウルエッジがまき散らした災悪、イヴィルスパームの影響を受けた寺の修行僧たちは正気を失い、その磨き上げた武でもって互いが互いを殺し合ったのだ。
永き歴史を誇った誇り高き臨勝寺は、こうして歴史の中に沈んだのである。
邪剣のまき散らした気の忌まわしさ故か、未だにこの地は地元の民も近づかない。


瀬戸内海戦

戦国の世にその名を知られた瀬戸内海の覇者村上水軍。
だが豊臣秀吉によって天下統一がなされた今、「海賊禁止令」などによって、その覇権は奪われつつあった。最後の抵抗を試みる能島村上水軍に対するは、かつて村上水軍によって苦渋を舐めさせられた九鬼水軍。両者は激しく戦い、海戦は幾度も重ねられた。当初は優勢だった能島村上水軍も、日本を束ねる秀吉を後ろ盾に持つ九鬼水軍の前に徐々に追い詰められ、最終的には屈することになる。
この戦いの記録の中に、御剣平四郎の名を見ることができる。彼は戦の初期において縁ある村上水軍に加勢した。


バレンタイン邸

人気もなく、暗いバレンタイン伯爵の屋敷。
だが、この一角にはぼんやりと明かりが灯っている。
今は亡き伯爵に一人娘として育てられた養女アイヴィーが、錬金術の工房や魔術の実験場として使用しているのだ。
伯爵の娘は、不老不死の鍵として父が追い求めたソウルエッジは、魂を貪る邪剣であることを突き止める。
そして、これを破壊するべく誓いを立てた。稀代の奇剣「蛇腹剣」が生み出されたのもこの場所である。そして今、邪剣に対抗する存在を知ったアイヴィーは部屋に籠もって蔵書を開き、自分の持てる知識を総動員して霊剣ソウルキャリバーについて調べている。
新たな知識を求めて彼女が旅立つのもそう遠いことではないだろう。


渓谷の大水車

切り立った渓谷の両側に立ち並ぶ巨大な水車群。
威容を誇るその羽根車は、溢れんばかりの勢いで流れる清水を受け、山岳地帯での厳しい生活を助けるための動力を生み出す。
そしてまた、この水車は灌漑のための揚水の役割も果たしている。
汲み上げられた恵みの水は、古い水道施設を通して山岳の向こう側へと運ばれていくのである。


エウリュディケ神殿・神々の門

オリンポスの神々は忘れ去られて久しく、今はもう信仰する者もいない。だが、確実に彼らは存在していたのだと知らしめるいくつかの事象は残されている。雲海に浮かぶこの神殿もその一つである。鍛冶神ヘパイストスが自ら建造したと言われる円形神殿が山頂に佇み、その山腹には螺旋状に巨大な階段機構が連なっている。かつて人々は山頂に参拝するべく、神々の階段の周りに人間用の神殿回廊を造り上げた。階段の最下段の前にはその入口にあたる神殿が建っている。神々が立ち寄ってくれるようにとの願いを込めて、この神殿が造られてから長い年月が経った。だがそれでも訪れる者はその美しさに圧倒されるだろう。


秘倉マネーピット

時折酒場で噂にのぼる、名も知られていない小さな島がある。地中海に浮かぶこの島の地下には、50mにも及ぶ巨大な縦穴が人知れず掘られている。そしてそこには、侵入者を阻む数々の罠とともに、莫大な財宝が眠っている……。船団を率いて海へ消えたというイタリアの豪商ベルチーこそがその主であり、彼は今や宝とともに眠りに就いていると噂は語るが、その真偽を確かめた者はいない。無謀にも縦穴に挑む者は、自信と引き替えに命を失い、財宝ではなくその身体に刻まれた傷を持ち帰るのみ。その傷は明らかに刃によるものであることから、いつしか噂には不気味な番人の存在が付け加えられるようになった。


絶鏡の大聖堂

全てに似て、全てに似ない。ヨーロッパのあらゆる建築様式を包括しているかのような、壮麗なる水の宮殿。誰が築いたのかも、どこにあるのかも定かではない。だが、強固な意志と、己の生を賭ける覚悟のある者だけが辿り着くことができるのだという。その堂内を流れる大量の水は、常に循環して清浄を保っており、ここで祈りを捧げる者を浄化すると言われる。ソウルエッジとの決着と、己の罪の贖いを求めるジークフリート。そして、それを追ってこの地まで辿り着くナイトメア。両者にとって、この聖なる水の宮殿は、旅の終わりの地となるのだろうか。


エジプトの神殿

再び目撃されるようになった蒼騎士の噂は、ヨーロッパに暗い影を落としている。だがその爪痕は以前よりも大きく、海を隔てたここエジプトにも及んでいるらしい。何者かに傷付けられた数々の神殿を修復するために、各地から人足と石材が集められているが、彼らの間ではこれらの破壊は「剣」によってもたらされたのだという
噂が絶えない。


ルーマニアの山間・攻城戦

この地と母国ワラキアを守るため、「串刺し公」ヴラドが軍勢を率いてオスマントルコのスルタンと剣を交えたのは、もう百年以上も昔のことである。
南カルパチア山脈のいずこか、深い霧に包まれて佇むこの城は、本来そのような戦のために建てられたものではない。ところが、今まさにそれが矢面に立たされようとしていた。ワラキア公国軍が城を包囲し、城主に抗戦の意志があると知るや、攻撃を開始したのだ。
なぜ国家軍がそのような大規模な行動を取ったのか、その理由は人々の知るところではない。だが風聞はこう語る。城下から不可思議な症状をもたらす伝染病が広まり出し、その源を断つために国が動いたのだと。


蓮和園

蓮和園は、かつて明皇室の離宮として築かれ、今は民に開放されるようになった広大な庭園である。
ここは、その敷地の大半が湖になっており、橋や半島で仕切られた構造が、湖を複雑で奥行きのある景観に仕立てている。
特に、かつては皇室の住居であった正面の宮殿からの景観がもっとも美しく、咲き乱れる四季の花々の変化とともに、見る者の目を楽しませた。
現在は、明帝国でも有力な老将軍がこの公園を管理している。シャンファは、老将軍の厚意により、朝もやの立ち込める早朝、人知れず修練を積んだ。


聖剣の石窟

ヒマラヤの山奥深く、冷たい水の流れる渓流を遡って行った場所に、生ける伝説
とまで称される剣聖が住んでいる。
老人が余生を過ごす場所として、古き石窟寺院があるこの地を選んだのは、もう随分前のことである。彼は悠久の時を生きているのだ。
そして今、この地で身体に浴びた邪剣の気をコントロールするために、まだ若い弟子が修行に取り組んでいる。
荒行を終えて、再び邪剣に挑むキリクを送り出す彼は、自らの人生を振り返り何を思うのか……。
長い間老人を見つめ続けた水の流れは、いつもと変わらずに何も言わず流れるばかりである。


方広寺地下大仏殿

方広寺にはその存在を伝えることを禁じられた場所がある。
それは霊的に歪んだ建築様式で建てられ、自然の気を断って切り倒された縄文杉で作られた風水盤や、刀狩りの鉄で作られた異形の大仏を持つ地下大仏殿である。
日本を縦横に走る霊気豊かな地下水脈も、その支流を延ばすこの場所は妖の物を寄せやすい。以前にもタキはここで妖刀滅鬼丸を手に、古代の悪霊「猛怒託妖」を封じている。
ソウルエッジの邪気によって半妖怪となって数多の妖と同化し、猛怒託妖すらも取り込んだ封魔首領・トキとタキの戦いの場となったのも、この歪んだ大仏殿であった。度々強い妖気を浴びた大仏殿は魑魅魍魎の類の巣窟と化した。



古都トレド・灼炎の画廊

マドリード遷都を経て、スペインの都としての機能を終えたトレドだが、今も人々の精神活動の中心地として賑わいを見せている。
街の一等地に建つこの屋敷は、ナイトメアが起こした虐殺事件を個人的に追う、ある豪商のものである。独自の調査を重ね、事件に関する記録や証言を集めた彼は、さる高名な画家をやとって情報を元に絵を描かせ、ナイトメアの肖像に近いものを完成させていたという。だが、彼は知りすぎてしまったのかもしれない。
不審火の犠牲となった屋敷は今、激しく燃え上がっていた。貪欲なる炎が何もかも呑み込んで行く。数刻のうちには全てが灰燼に帰すだろう……。
事の後、火付けの噂が流れたのも無理なからぬことである。
だが流言飛語に紛れて、炎の中に人の姿を見たという証言を信じる者は少なかった。
大鎌を持つ男、あるいは炎の中へ飛び込んで行ったという勇敢な女剣士の噂は、案外真実に近いものだったかもしれない。


クンぺトクー神殿廃墟

砂漠の地下で人知れず破壊神パルギアを奉じる邪教の一派があった。
だが、長きに渡り歴史の中で暗躍を続けた邪教の神殿も、今は無惨な廃虚と成り果てている。大神官クンペトクーが愚かにも神と同列の力を求めたために、神託を受け、自らが生み出したアスタロスによって破壊されてしまったのだ。
かのゴーレムの真の主は創造主である大神官ではなく、ギリシャではアレスと呼ばれた破壊神、大いなる怒りのパルギアなのである。吹き荒れる神の怒りから、かろうじて逃げ延びることができたのは、極々一部の者だけであった。
全てを見守ってきた異形の像は沈黙を守り、その崩れた姿を廃虚に訪れる者の前に晒すばかりである……。


海賊船襲撃

海の男達の間で、語り草になっている噂があった。かつての大海賊セルバンテスは、スペイン近海の石窟に、莫大な財宝を残したのだという……。
無論これは、ソウルエッジに喰わせる魂を集めるため、セルバンテスが蒔いた餌だ。しかし、それに釣られてセルバンテスの隠れ家に乗り込んでくる海賊船はあとを絶たない。
そしてまた、一艘の船が巧みな操船で嵐をくぐり抜け、石窟に近付こうとしていた。船の乗員に襲い掛かろうとしている運命を暗示するかのように、風雨は激しさを増し、猛る波が甲板を洗う。
まんまと餌に食い付いた獲物の姿を認め、セルバンテスが不気味に笑い、二振りの愛用の剣を構えて船上へ踊り込んでいった。


聚楽第・別邸

儚く散っていく花を惜しんで詠まれたこの歌は、かつて京の都が「平安京」と呼ばれ、華やかな貴族文化の栄えた時代のものである。
時はうつろい、今は武士の世。天下を治めるは豊臣氏。安土桃山の絢爛たる文化が咲き誇る時勢であった。
秀吉が内裏跡に建立した豪奢な造りの城郭。その別邸も、華美を極めた当世の気風と、古代より愛でられてきた桜の美しさが融合し、見る者を夢幻に誘うかのごとき壮麗な景観を見せている。
名実ともに豊臣氏の権勢を知らしめたこの邸宅が、わずか十年のうちに取り壊される運命にあることを知ってか知らずか、桜の花びらはただ静かに舞い散っていく……。






公式サイトより転載
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